僭主の出現 2007 10 13
最近、アメリカ大統領選挙で、
誰が勝つかを分析する記事やレポートが増えてきました。
しかし、今から予想しても、それは無駄かもしれません。
なぜかと言えば、こういう分析をするのは、知識人が多いでしょうが、
有権者は、知識人だけとは限らないのです。
知識人だけで選挙をしたら、
絶対に当選しそうもないような候補者が勝つことだって、あり得るのです。
知識人は、人口の10%で、
残り90%は、一般大衆と考えれば、どうするか。
「知識人相手の選挙は、効率が悪い。
一般大衆向けに特化した方が、選挙効率がよい」と考える候補者も出てくるでしょう。
これは、選挙の禁じ手でしょうが、
騙されてしまう有権者が、あまりに多いために、
こうした誘惑に勝てない候補者も出てくるでしょう。
もちろん、これは、アメリカだけでなく、
日本でも、そういうことが言えるでしょう。
テレビ時代の選挙において、「もはや民主主義は死んでしまった」と言えるでしょう。
五十歩百歩 2007 8 10
最近、落ち目の安倍政権と比較して、
「小泉時代はよかった」と美化する傾向がありますが、
冷静に振り返れば、五十歩百歩だと思います。
(以下の「朝貢 2004 5 22」を参照)
他にも似たような話を知人から聞きました。
これは、人づてに聞いた話なので、本当かどうかわかりませんが、
だいたい、以下のような内容だったと思います。
「小泉首相(当時)が、演説で、
『郵政民営化すると、外交問題も解決する』と絶叫すると、
それを聞いていた聴衆は感動し、感激した」という話です。
これでは、常識を疑うような話ですので、
さすがに「作り話」でしょうね。
朝貢 tribute 2004 5 22
今回(2004年5月22日当時)、日本の首相が訪朝することは、
北朝鮮から見れば、「朝貢」に見えるでしょう。
日経ビジネスEXPRESSには、このような記事がありました。
(以下、引用です)
前回、拉致被害者「本人」を「迎え」に行ったのは、
内閣参与と外務省の課長だった。
順番から言うと、
次は、先方が交通費をかけて、「送り」に来るべきところだ。
かつ、今度は、「本人」でなく、その「家族」であって、
それを、またもや「迎え」に行こうという。
しかも、一挙に格が上がり、総理大臣が行くという話で、
世間一般の外交儀礼的常識から見ると、
いかなる見地からしても、著しく平衡を欠いた選択だ。
「仮に、たとえばの話だが、
フロリダから拉致された米国人の『家族』を引き取りに、
ブッシュ大統領が、キューバのカストロ議長へ会いに行きますか。」などと、
反語的質問を記者たちにする人もいたくらいである。
「朝貢」
外国人が来朝して、貢ぎ物を奉ること。